主体的に考える入試のあり方

LET, JASELE, JACETの「京都アピール」について一言言いたくなって,ブログを始めました。1日留守にして帰ってみると,思った以上にたくさんの方が覗いてくださったようでほっとしました。

大学や大学のスタッフが当事者として,主体的に大学入試のあり方について考える切っ掛けになればと思っています。野心的(あるいはナイーブ?)すぎかもしれませんが。

各大学がスタッフの知見を結集して真剣に考えることによってしか,入試制度や入試問題に必要なものは見えてこないと思います。そのうえで,万一,多くの大学が共通の基盤として求めるものがあれば,その能力や適性を測るテストを共同で開発するのが,大学入試の本来のあり方ではないでしょうか。

財界に煽られたり政府に主導権をとられたりしたくないのなら,外圧に先行して,大学(つまりは各大学のスタッフ)が主体的に入試(制度)の改善を進めるべきだと思います。

そのような本分に専念するためにも,一般の大学教員は中等教育の学習到達度テストの作成から手を引いた方が良いのではないか,というのが昨日のブログで一番言いたかったことです。

明日は南丹市の園部高校で出前授業。英語使用拡大の現状(各分野における超中心性や地域・社会的多様性),その裏に隠れがちな弊害(格差・差別,言語消滅・文化の均質化),そこに至った歴史,「国際語」として英語を学ぶ心構えや他の言語を学ぶことの重要性などについて,地元の中学生・高校生と一緒に考える活動をしています。そのこともいずれブログに書きたいと思っていますが,まずは「大学入試改革のオルタナティブ」の最後の提案を今週中にアップロードするつもりです。

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